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2012/10/29

【ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ(新訳版)】映画化作品「裏切りのサーカス」同様、何度も読み返して"再調査"したくなる小説

「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ(新訳版)」 著:ジョン・ル・カレ (1974年)
訳:村上博基 2012年4月30日 三刷 ハヤカワ文庫

試写会を含めスクリーンで3回見た「裏切りのサーカス」の日本版DVD&ブルーレイがもうすぐ発売です。嬉しいなあ・・!

(DVD:アマゾン)

というわけで、自宅で映画を鑑賞する前に、原作も読んでおこうと思い、かなり手強そうでしたがトライしてみました。

感想を一言で表すと・・

「映画より、さらに難しい。でもやはりハマる。」・・かな?

あの小難しい映画は、あれでも、原作を分かり易くシンプルにしていたのですね!!大胆かつ秀逸な脚色だったということが、よーくわかりました。

もし映画を見ていなかったら、頭にイメージが描けずに、読了できなかったかもしれません。

(文庫本:アマゾン)

英国情報部<サーカス>の中枢に潜むソ連の二重スパイを探せ。

引退生活から呼び戻された元情報部員スマイリーは、困難な任務を託された。二重スパイはかつての仇敵、ソ連情報部のカーラが操っているという。スマイリーは膨大な記録を調べ、関係者の証言を集めて核心に迫る。
やがて明かされる裏切者の正体は?

スマイリーとカーラの宿命の対決を描き、スパイ小説の頂点を極めた三部作の第一弾。
著者の序文を付した新訳版 
(裏表紙より引用)

(以下はネタバレの感想です)

読み終わるのに何日かかりましたかね・・。

毎日寝る前にちょっとずつ読み進めて、第三部だけは、週末にイッキ読みした、という感じです。2週間くらいかかったかな?!

作中では、スマイリーがホテルの部屋で色々な書類を読み込んでいきます。
あたかも彼と同じように、この難しい小説を、少しずつ少しずつ読み進めて、「真実」にやっと辿り着いた、といった読後感でした。

映画で、スマイリーが濁った池のようなところを静かに泳いでいるシーンが何度かありましたが、あのシーンをなぜか思い出しましたね・・。そんな感じの読書です。

私はあまり本を読まないこともあり、久々に読んだ翻訳モノは、やはり読みにくかったです。

地名や人名等のカタカナ固有名詞がわからないものはお手上げですね。また、「彼」などの代名詞が、誰を指すのかがどうも読み取りにくかったんですが、私だけか?
日本語そのものの意味がわからない箇所も多々ありました(汗)

以下は、特に強く感じた点を、つらつらと書いてみます。

(ビル・ローチ少年)

まず気づいたのは、映画ではチョイ役に見えた眼鏡のビル・ローチ少年が、実はものすごく大きい役割を担っている存在なのだという点です。

物語は、ビル・ローチ少年が過ごしているサースグッド校と、そこに赴任してくるちょっと変わった教師ジム・プリドーの話から始まっています。
両親が不仲になり、それは自分のせいだと思い詰めているビル・ローチ少年は、ジムから「優れた観察者」という評価を受けて、彼を慕い、どこか寂しげで謎めいた先生の庇護者を自任します。

そして実際、このローチ少年が気づいたり、目撃したりすることが、ジムの正体や、何をしたかを、読者の頭の中に徐々に浮かび上がらせていくのです。
(すごい観察眼なんだこれが・笑)

要するに、ビル・ローチ少年はスマイリーと「同類」なのですね。二人とも「眼鏡」をかけているというところも共通しており、二人とも、「観察者」なのです。
(ローチ少年は、スマイリーのプロトタイプのようだという記述まであります。)

しかしまだ子供の彼は、自分が見たことが理解できず、不安に襲われ、苦しむことになります。
自分を認めてくれる先生のことが気になって仕方がない、この孤独で一途なローチ少年が、健気で泣かせます。

同時に、ジム・プリドーにとっても、ビルという名前を持つローチ少年は、心の拠り所になっていると思われます。
「学校」という場で、新任教師のジム・プリドーと転校生のローチ少年は出会いました。ジム・プリドーがビル・ヘイドンと大学で出会ったように。

"母親が死んで"ひどく落ち込んでいるジムに、ローチ少年は学芸会の照明係を買って出ます。そして時間がたつにつれ、ジムは元気を取り戻していきます。

ラストで、「我々は新入りでした」と演劇が終わった後にジムが父兄に言った時、ビル・ローチ少年とジムが自ら手を下した「もう一人のビル」とが重なり、彼らが大学やサーカスで過ごしたであろう日々が想起されて、涙が滲んできましたよ・・。
(T T)

(ビル・ヘイドンの死)

驚いたことに、ビル・ヘイドンが命を落とす顛末は、描写がほとんどありません。いきなり、ベンチの上でビルが冷たくなっているのです。死因も明記されていません。首がヘンな方向に曲がっていると、それだけです。
スマイリーも、何も言いません。(きっと、わかっているんでしょうけど。)

あるのは、ジム・プリドーが銃を持っているのをローチ少年が目撃したこと、"母親の具合が悪くて"ジムが急に休暇を取ったこと、スマイリーを誰かが尾行していたこと、死んでいるビル・ヘイドンからは収容所では禁止されているアルコールの匂いがしたこと、復帰したジムは様子が明らかにおかしかったこと、など、断片的な周辺の記述だけです。

もし映画を見ていなかったら、あるいは注意深くこの本を読んでいなかったら、誰がビルの命を奪ったのか、わからないかもしれませんね・・

書かれていないので、読者は「想像」するしかないのですが、書かれていなくても、何となく、「わかる」のが、巧みであり、余計に切ないです。

(女性の描写:アンとカミラ)

映画同様、スマイリーの妻のアンは、ほとんどその姿を現しません。話題にはしょっちゅう上がるのですが、本人は出てこないのです。
スマイリーがビル・ヘイドンのことを考えると、アンもよく出てきます。思考を妨げているのですね。カーラの思うツボなのでした。

最後の最後に、アンは姿を現しますが、スマイリーには気づいていません。最後まで、スマイリーには手に負えないのです。
「すらりとして、気まぐれで、息を飲むほど美しく、本質的に他人の女。」とは、印象的な表現です。

映画では設定が変更されていましたが、ギラムのガールフレンドであるカミラもまた、彼の思考にちょくちょくと顔を出します。
どうやら他にも男(夫?)がいそうなカミラもまた、最後にはギラムのところに帰ってきたようです。

どうも、女性は「謎」として描かれているように思われます。論理的思考が及ばない、調査不能の世界。
彼女たちの台詞も、どこか謎めいています。何を言っているのかよくわかりません(笑)

サーカスの男達は「裏切者」を調査の上に炙り出しましたが、女達は男達を裏切りつつも、自ら戻ってくるのです。
彼らの仕事の世界とは対照的に、彼女たちは「解けない謎」として描かれているのかもしれないなあと、ふと思いました。

(キャラクターのイメージ)

主役のスマイリーは、原作ではずんぐりむっくりな感じですかね?映画では見た目はちょっとカッコよくなりすぎなのかな?(笑)
でも「雰囲気」は、原作と映画は同じ印象でしたね~。

ビル・ヘイドンは、原作でも魅力的な人物でした。男も女もみんな彼が好きです。
それゆえに、「真相」は許しがたくもあり、薄々わかっていたような気もするという、何とも微妙な感じでしたかね・・。
彼がなぜ東側に協力することになったのかは、社会背景が理解できていない私にはちょっと難しくて、うまく説明できないです。

ギラムは、原作でも金髪でハンサムさんのようでした(レイコンの小さな娘視点)。
どうして映画ではゲイ設定になったのかな?ジムとビルの関係がさりげなさ過ぎるので、その要素を強調したかったんですかね・・。

読んでみたい小説が映画化された場合、私は原作をまず「真っ白な状態」で読みたいので、その映画は見るのを控えます。

しかしこの「ティンカー、テイラー・・」は、映画を先に見てしまいました。原作は全く知らずに、ゲイリー・オールドマンやコリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチに釣られたからです。

というわけで、この原作本を読むと、どうしても映画での風景やセットで、豪華役者陣が脳内で動きます。
あたかも、映画の「完全版」を「見ている」ような、そんな錯覚を味わうことができました。小説の方が、具体的な描写や心情説明は多いですからね。
読みながら自分の脳内で、シーンを勝手に演出・編集していましたよ(笑)

さて、この小説は三部作ということで、続きがあります・・!

うぉっ、第二作目は、上下巻に分かれるボリュームですか・・。
うーむ。スマイリーとカーラの対決を、読みたいのですが、この難しさが続くかと思うと、読了する自信が・・。
(= =)

だから、続編もまた映画化して下さいっ。お願いだ~

 

おまけ

(映画との主な相違点メモ)

・ターとイリーナが出会ったのは、香港。

・ジムが撃たれたのは、ブタペストの街中カフェではなく、プラハ近くの森の中。

・ギラムには「ガールフレンド」がいる。スマイリー同様、うまくはいっていない。

・エスタヘイスは映画ほどは脅されたりはしておらず、けっこう協力的。

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(関連記事)

【Tinker Tailor Soldier Spy】裏切りのサーカス:鑑賞2回目の感想と、解説というより解釈(ネタバレ注意)

 

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コメント

初めまして。昨年からSHERLOCKにハマっているものです。
べネさん大好きですが、生まれて50年、初めてファンというものになった英国俳優さんが30年近く前に大好きだったスパイ小説の映画に出ているとは、運命を感じました。あの頃まだベルリンの壁あったし…(遠い目)スパイ小説の金字塔と言われたよなあ。
鑑賞1回目の感想は「ちょっと待て!ギラムはゲイじゃなかっただろ!」です。見終わるまで「ギラムはゲイじゃなかったはず」「むしろヘイドンとプリドーだったような」がグルグルしていました(笑)
懐かしく、もの悲しい雰囲気が小説のままだと感じました。裏切りの世界にあってスマイリーを決して裏切らないギラムも…。
一番好きだったのは3作目のスマイリーと仲間たち。続編として映画化の話もあるようですよね?いつか実現してくれたらいいなと思っています

どみちゃん様、初めまして!コメントをありがとうございます。
原作を全て以前にお読みになっているのですね~!
シャーロックのベネさんがギラム役とは、不思議なご縁を感じたのではないでしょうか?
(^ ^)

私は映画を先に見たので、驚いたものの違和感はありませんでしたが、原作をご存知の方は、ギラムさんがゲイ設定に変更されているのが、ちょっとひっかかるかもしれませんね。なくてもいい設定だったかもしれませんが、ジムとビルの特別な関係を観客に連想させる助けになっていたような気もします。

「スマイリーと仲間たち」は面白いのですね・・!楽しみ!
私も、ぜひ映画化の話が順調に進みますようにと願っております。

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